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人生100歳時代の到来とバリアフリー観光「下関と観光」

目次

はじめに

このページは前回投稿したブログからの続きとなっています。前回分をまだお読みでない場合は、こちらのブログから読んでいただけると幸いです。


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1級観光地と下関

では、ここからは下関に目を向けてみようと思います。巌流島は皆さん当然ご存知ですよね。下関に限らず、日本全国多くの人が知っているのではないでしょうか?特に宮本武蔵に関しては、大河ドラマは勿論、バカボンドなどの漫画にもなっており、若い人にも馴染みの名前だと思います。

壇ノ浦も皆さんご存知ですよね。あの急流と関門橋のセットは下関市民であれば誰もが思い浮かべる光景ではないでしょうか?巌流島同様に、平家と源氏決戦の地である壇ノ浦も日本全国で良く知られている名前だと思います。

しかし、巌流島や壇ノ浦が山口県の下関にあることは以外に知られていません。私が中学生の時ですが、家族で門司港に旅行に来た時に、和布刈から、あそこが巌流島だよと言われたときに非常に驚いたことを覚えています。

巌流島の名前は良く知っていたのですが、まさかこんなに近くにあるとは思ってもみませんでした。何となく、関東の辺りにあるのかなと思っていました。隣県でも知らない人は多いと思います。まして、日本全国となると更に知られていないのかもしれません。

観光地とバリアフリー化

下関の代表的な観光地別のバリアフリー状況をご説明します。長府方面ですが、歴史的史跡が多くバリアフリー化が進んでいない、出来ない施設が多くなっています。唐戸など中心地の代表的な施設はバリアフリー化が進んでいます。山陰方面では自然環境が多く、こちらもバリアフリー化が進んでいない印象です。

海響館前のスロープです。見た目も美しいですね。海響館は市内でもバリアフリー化が特に進んでいる施設だと思います。サイト上では車椅子用の見学コースを用意したり、車椅子専用のイルカショー見学スペースを設置するなどしています。

功山寺は史跡なので、バリアが多いのですが、途中ではこのようにスロープと手摺りが設置してあります。厳島神社です。ここは素晴らしい神社なんです。本殿の目の前まで車椅子で行くことが出来てお賽銭を投げることも出来るんです。その他の神社ですが、途中までスロープがあったとしても最後の最後で段差があるなどのケースが多く、このような神社は結構珍しいんです。

関門トンネル人道のエレベーターです。2基あるんですが、1基はとても広い造りです。また一方通行の為、車椅子の向きを変えたり、バックする必要がありません。因みに、エレベーター内に鏡が付いているタイプがありますが、何の為か分かりますか?皆さん姿鏡として利用していますが、あれは車椅子用でもあるんです。バックして出る際にバックミラー代わりに使用するのです。

豊田町の道の駅です。最近は各施設で車椅子用駐車場がありますが、このようにハッキリと分かるようになっていると、違反駐車は少なくなります。また、屋根があることが重要なんです。雨の日に車椅子から傘を差しながら素早く乗り移ることは難しいんですよね。

亀山八幡宮です。最近タッチパネル式の案内板が設置されたことをご存知ですか?大きな文字ですし外国語にも対応しているようです。これも情報のバリアフリーと言えるのではないでしょうか?

つい最近の話題ですが、大阪城のエレベーター問題をご存知でしょうか?キッカケは政治の世界からだったんですが、障がい者など当事者を巻き込んで話題となりました。大阪城の写真ですが、左の建物がエレベーターだそうです。

どう感じますか?特に気にならない方もいれば、歴史的な史跡に不自然だと感じる方もいると思います。正解は分かりません。ただ、このことが全国で議論となったことが素晴らしいと思いました。

様々な意見があって良いと思います。大切な事は皆で考え意見を言うことだと思います。下関にも素晴らしい歴史的な史跡があります。皆さんはどう考えますか?

街のバリアフリー化の意義

ここまでお話しをしてきましたが、それでも皆さん、バリアフリーの街と関係ないと思っていませんか?

でもね、例えば、足が不自由な方の為のスロープを設置したとします。スロープがあれば、高齢者の方も楽に移動出来るかもしれません。お腹の大きな妊婦さんも助かるでしょう。小さな子供連れも助かるでしょう。大きな旅行カバンを持った観光客も助かるでしょう。

更にハードだけではなく、皆さんの心であるハートの面でも障害者に優しい街になっていけば、イコール誰もが住み良い街になるのではないでしょうか?
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下関(関門)の更なる魅力の解放

下関市の観光者数についてもご説明します。旧下関市内では平成30年に400万人。菊川豊田で138万人、豊浦豊北で165万人となり、合計すると700万人を超える人が訪れているようなんです。

凄くないですか?私はビックリしました。ダイヤの原石どころか、既に光輝いているという高いポテンシャルを秘めている街だと思います。

冒頭にて述べたように、1級の観光地があるにも関わらず、下関にあることは以外に知られていません。適切な対象と方法を選定したうえで情報発信していくことが一つ。それに加えて、ハードとハートの向上が欠かせません。また、それらのバリアフリー情報を発信することも重要です。

観光客が増えることでどういった効果があるのでしょうか?一般的には観光客による経済効果ですね。でも私を含めて、大半の方は直接的な影響は限定的で実感が湧かないのではないでしょうか?

そこで、難しいことは置いておいて、全国の人が下関に行ってみたい、行ったことがあるよ、知っているよなんて言われたらどうでしょうか?

自分の住む街、自分の故郷である下関がそのように思われることは単純に素晴らしいことではないでしょうか?人が集まる街というのは魅力溢れる街なのだと思います。

パラレルキャリアと健康寿命

以下の話しは、キングコング西野亮廣さんのブログ「親子で考える収入の増やし方」を参考にしています。西野さんのブログを読んで、私個人もストンと気持ちが納まる印象を受けました。

最後にパラレルキャリアについてお話しをさせて頂きます。ある一つのことを極める為には一万時間かかると言われます。私も16年程リハビリを行っているので、多少ではありますが、リハビリのことが分かってきました。

ただ、一つのことを極めたとしても「点」でしかないんですよね。療法士が1万人いるとしたら同様の人が千人はいるでしょう。結局その他大勢に埋もれてしまいます。

そこで、私は旅・観光についても資格を取るなど勉強や行動を始めました。結果、「点」がもう一つ出来ました。「点」と「点」を繋げると、「線」になりました。旅を考える療法士という「線」になると1万人のうち100人程になるでしょうか。大分減りましたが、まだその他多数です。

次にサイトを使って情報発信も行うようになりました。更に「点」が増えたので、それらを繋げると、「線」が「面」となりました。「面」になれば1万人中の10人でしょうか。「面」となると大きく希少性というか、自身の価値が上がるのかなと思います。

皆さんはどうでしょうか?現役でお仕事をされている方は、趣味でもなんでもかまいません。複数の強みやキャリアを身に着けていって下さい。

現役を引退された方でも、自身が今所属するコミュニティとは別の世界に飛び込んでみて下さい。例えば、専業主婦であったとしても立派なキャリアだと思います。主婦に加えて複数のキャリアを身に着けてみて下さい。

パラレルキャリアによって自身の希少性や価値を高めること、それにより人々からいつまでも求められる存在であり続けることこそが、健康寿命を延ばす秘訣であると思っています。

さいごに

今回の内容は、下関市内の高校同窓会に講演会講師と呼ばれた際に使用した資料を元にしています。個人的には今までの取り組みを振り返る良い機会となりました。今後も「誰かの為になる」そんな取り組みを続けていきたいと思っています。



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